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タミヤ 1/35 一式自走砲ホニ(TAMIYA 1/35 JAPAN TYPE1 75mm SELFPROPELLED GUN)

製作:1996年

主力戦車である97式中戦車の車体を利用し、90式野砲(口径7.5cm)を車載した日本初の本格的自走砲がこの一式自走砲だ。 正式名称は一式7センチ半自走砲、ホニ車I型の秘匿名称がつけられている。 本車は昭和16年に完成していたが、日米開戦により飛行機の生産が優先され、量産が始まるのは昭和18年の後半になってからだった。 このころには戦局は悪化し、制空権を失った日本にとって南方に物資を送ることは困難であり、本車も多数が輸送中の輸送船とともに海中に没した。
本車の戦闘記録は、所属部隊の全滅などの理由により明らかではないが、フィリピンとビルマで実戦参加したことがわかっている。 その後の日本製の自走砲は、74式・75式自走砲の出現まで待たなくてはならなかった。

製作過程

 

その1

写真
再販の一式砲。値段が倍になっていたので驚いた…。
最近はFilemoldとかが頑張って旧日本軍車両を作ってくれてるけど、昔はタミヤの97式とこの一式砲くらいしかなかったんだよね。一式砲も97式のバリエーションだし。97式改も発売されたけど、これも限定生産品だしね。
うーん、ぐちはこのへんにして、一式砲です。こいつは買ったの2個目。1個目はなぜかまだ手をつけてない。へんなの。

えー、それでは解説です。ベースの97式戦車は、傑作の呼び声高いキットで、今見ても遜色ない出来なのです。とても1970年代のキットとは思えないんだな、これが。
 ホニも車体は同じなので、文句なし。砲架と防盾、戦闘室内部も特に問題なし。ちゃんとフィギュアが日本人しているのがナイスよね。

 
一式自走砲

とゆーことで、キットは素組。塗装に命をかけることにした。どーゆーことかというと、こいつが初めてエアブラシを使ったスケールモデルなのだった。

車体はキットの解説通りの第2師団機動砲兵第2連体第2中隊所属車。
迷彩についてだが、色々な文献を見ると、正式の4色迷彩は戦争後半からは黄色を除いた3色迷彩 になっているとのことなので、マスキングにひーこらいいつつ、それに準じて塗装。ちなみに転輪はキットの指定通 りにしたのだが、実際は枯草色で統一されていたようです。ほんとかどーか解らんけど。あ、枯草色ってのは、日本陸軍の色名称のことで、現在の色体系にそーいう名前の色があるわけではないので、間違えないよーにね。仮にあっても、違う色だと思う。

余談だが、大戦中の日本戦車は、工場でカーキの吹き付け塗装をされ、あとは職人さんがハケ塗りしていたらしい。ということで、日本戦車にはハケのムラがあっても正解なのだ!! さらに、戦争末期になると単色指定になるあたりが敗戦国っぽい展開ですね。ここらへんはドイツと一緒。